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福祉ニュース
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【2026年10月5日の福祉ニュース】障害児支援の報酬改定は24論点 加算の統合案など4件

福祉ニュース 2026年10月5日 障害児支援の報酬改定24論点など4件
ユイン
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きょう10月5日の午前、厚生労働省とこども家庭庁の障害福祉報酬改定検討チーム(第65回)が開かれ、令和9年度の報酬改定に向けた障害児支援の論点が出ました。資料は191ページ、論点は5つの区分で24個です。土曜の記事では8月の「主な論点(案)」の7項目までしか書けませんでしたが、きょうはそれぞれに「検討の方向性」が付きました。

あわせて、介護施設でのAIを使った機能訓練の実証、群馬県共同募金会の子育て支援団体向け助成の公募、東京都の聴覚障害と手話のイベントを取り上げます。行き着く先は、加算の取り方と、職員が研修や休暇で抜けたときの人員配置の考え方です。

📅 2026年10月5日(月)🏛 障害福祉報酬改定検討チーム(第65回)
今日の4件を、30秒で
ニュース いちばん大事な一行 いまの段階
①障害児支援の報酬改定 論点は24。児童指導員等加配加算と専門的支援体制加算を統合して新しい加算にする案、令和9年度からの「基礎・実践研修」を運営基準に位置付ける案など 検討中
(変わり得る)
②介護のAI機能訓練 シャープなど3者が、東京都大田区の特別養護老人ホームで10月5日〜11月1日に実証。AIが機能訓練計画書を作り、介護ソフトに反映 実施中
③子育ての「壁」助成 群馬県共同募金会が公募。総額300万円(予定)、3〜5件程度。財源は未投函はがき・未使用切手の寄付 11月30日締切
④TOKYOみみカレッジ2026 東京都主催、11月3日(火・祝)に世田谷区で開催。入場無料、ステージはライブ配信予定 11月3日開催

決まっているのは②〜④の実施内容と日程です。①は検討チームに示された論点と「検討の方向性」の段階で、単位数も要件もまだ出ていません。

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①検討中障害児支援の報酬改定は24論点。2つの加算の統合案と、令和9年度からの研修の制度化

何が出たのか

厚生労働省 社会・援護局障害保健福祉部とこども家庭庁 支援局障害児支援課は、10月5日の障害福祉報酬改定検討チーム第65回に「障害児支援に係る報酬・基準について≪論点等≫」を出しました。論点ごとに「現状・課題」「論点」「検討の方向性」の3段で書かれています。区分ごとの数は次のとおりです。

第65回に出た論点の数(区分別)
区分 論点の数 主な論点
障害児支援全般 3 研修体系の創設と制度化/個別支援計画作成のチーム協働/強度行動障害の状態にあるこどもへの段階的な支援
児童発達支援・放課後等デイサービス 12 事業所全体の支援体制の評価/医療的ケア児・重症心身障害児の受入れ/中核機能強化加算の見直し/家族支援/高校卒業後の移行支援/職員の休暇に伴う人員配置 など
居宅訪問型児童発達支援 1 医療的ケア児・重症心身障害児等への切れ目ない支援
保育所等訪問支援 2 訪問支援員の基準の見直し/併設施設への訪問の報酬評価
障害児入所施設 6 こどもの状態像に応じた支援体制/家庭的な養育環境/家族支援 など
合計 24

出典:障害福祉報酬改定検討チーム 第65回(令和8年10月5日)資料「障害児支援に係る報酬・基準について≪論点等≫」の目次と各区分の論点一覧から集計

このうち、事業所の体制や働き方に直接かかわる「検討の方向性」を、資料の数字と一緒に並べます。

働く側・体制にかかわる主な「検討の方向性」
論点 資料にある現状の数字 検討の方向性(要旨)
支援体制の評価(児発・放デイ 論点1) 令和8年3月(国保連実績)で、児童指導員等加配加算は児童発達支援の約8割・放課後等デイサービスの約9割の事業所が算定。専門的支援体制加算は両サービスとも約5割 2つの加算を整理・統合した新たな加算を創設。職種や経験年数だけでなく、支援ニーズの高いこどもの受入れ状況などを総合的に評価
研修体系(全般 論点1) 「基礎・実践研修」を令和9年度、「リーダー研修」を令和10年度、「コア人材研修」を令和11年度に順次導入する予定 基礎・実践研修は運営基準に位置付け、導入時は全ての常勤職員、以降は新たに従事する常勤職員に受講を求める。非常勤は必須科目を設定するなど別の枠組み。外部研修で一時的に人員配置に影響が出る場合の柔軟な取扱い
職員の休暇(児発・放デイ 論点12) 保育士・児童指導員について「基準を上回っているが、退職や欠勤等で基準を下回る」と答えた法人等が24.8% 法定休暇で配置基準を満たさなくなる場合、管理者か児童発達支援管理責任者が直接支援に関わり、必要な体制が確保されていることを前提に、人員基準上の取扱いを見直す
家族支援(児発・放デイ 論点10) 家族からの緊急的な相談に対応している事業所64.2%、対応が困難な相談を受けたことがある33.6% 緊急的・突発的で対応が困難な相談への対応について、関係機関との連絡調整などを新たに評価
高校卒業後の移行(児発・放デイ 論点11) 高校等卒業後の進路は、福祉事業所での就労56.1%、生活介護48.2%、企業での就労15.3% 関係機関連携加算の対象を、一般就労への移行だけでなく障害福祉サービス等への移行まで広げ、評価回数も見直す

出典:障害福祉報酬改定検討チーム 第65回(令和8年10月5日)資料。数字は資料に引用された国保連実績と、令和6・7年度子ども・子育て支援等推進調査研究事業の結果。進路の割合は複数回答のため合計は100%になりません。

現場にどう効いてくるか

一番大きいのは加算の統合案です。資料は、児童指導員等加配加算の算定率が8〜9割にのぼり「インセンティブとしての役割を果たしていない」という指摘と、配置転換でも算定できてしまう点を、見直しの理由に挙げています。今は「この資格の人を何人置いているか」で取れている加算が、「どんなこどもを受け入れ、どういう体制で支えているか」を見る形に変わる方向です。個人的には、受入れの状況やチームでの支援を記録で示せるかどうかが、これからの加算の取り方の分かれ目になりそうだと感じています。

もう一つは、研修と休暇の話が同じ資料に並んだことです。基礎・実践研修を全ての常勤職員に求める一方で、研修や法定休暇で人が抜けたときの人員基準を柔らかくする方向も示されました。どちらも「誰が直接支援を代わりに見るのか」が前提に置かれているので、管理者や児童発達支援管理責任者のシフトの組み方には響いてきそうです。家族支援の緊急相談は、10月2日に障害児の親の両立支援が国の検討項目に入った話とも重なります。

次の議題については、昨日の記事で今週の会議日程をまとめています。

②実施中AIが機能訓練計画書を作る実証、特養で10月5日〜11月1日

何が出たのか

シャープ株式会社は10月5日、株式会社善光総合研究所、社会福祉法人善光会と、「介護向けAIトレーナー」の実証を始めたと発表しました。場所は善光会の特別養護老人ホーム「フロース東糀谷」(東京都大田区)です。

実証の中身
実施主体 シャープ株式会社、株式会社善光総合研究所、社会福祉法人善光会
場所 特別養護老人ホーム「フロース東糀谷」(東京都大田区)
期間 2026年10月5日(月)〜11月1日(日)
仕組み テレビに接続したカメラで利用者の姿勢や動作を取得し、AIが身体機能に応じた運動内容・頻度・時間を示した機能訓練計画書を作成。結果は介護ソフトに自動で反映
検証すること 業務時間の短縮効果/AIの分析結果の妥当性/利用者の取り組みやすさ/運用面での有用性
監修など 運動プログラムは理学療法士が監修。善光総合研究所が実証の計画・評価方法を助言

出典:シャープ株式会社 ニュースリリース(2026年10月5日)

現場にどう効いてくるか

機能訓練の計画書づくりは、評価・計画・記録と書類が続く仕事です。今回の実証は、そこで「業務時間がどれだけ減るか」と「AIの分析が妥当か」を同時に確かめる設計になっています。実用化の時期は発表に書かれていません。個人的には、結果が出たときに「計画書の中身を誰が最終確認したか」がどう扱われているかを見たいと思っています。機械が作った計画を職員がそのまま使える話なのか、下書きを早く作る道具なのかで、現場での使い方がまったく変わるからです。

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③11月30日締切子育ての「壁」を乗り越える助成、総額300万円・3〜5件程度(群馬県)

何が出たのか

社会福祉法人群馬県共同募金会は、「子育ての『壁』を乗り越えるプロジェクト」助成の申請を受け付けています。財源は、生活協同組合コープぐんまが組合員から集めた未投函はがきや未使用切手を換金して寄付したお金です。コープぐんまが10月5日に募集開始を発表しました。

助成の概要(主催者ページの表記どおり)
名称 「子育ての『壁』を乗り越えるプロジェクト」助成
主催 社会福祉法人群馬県共同募金会
対象団体 非営利団体(社会福祉法人、公益法人、NPO法人等)で、主たる活動地域が群馬県内、1年以上の活動実績があること など
対象テーマ 「小1の壁」などの制度の壁、ジェンダーの壁、スティグマの壁、よそ者の壁、その他の社会的障壁の解消に向けた取り組み
助成額 総額300万円(予定)。重点枠1件あたり100万円程度、標準枠1件あたり50万円以内。採択3〜5件程度
申請受付 2026年10月1日(木)〜11月30日(月)
助成期間 2027年4月1日〜2028年3月31日
申込先 群馬県共同募金会の募集ページ(申請フォーム)

出典:群馬県共同募金会「子育ての『壁』を乗り越えるプロジェクト」助成 募集ページ、生活協同組合コープぐんま 発表(2026年10月5日)

現場にどう効いてくるか

対象は群馬県内で1年以上活動している非営利団体に限られます。県内で子育て家庭を支えている団体は、自分たちの活動が4つの「壁」のどれに当たるかを一度読み合わせておく価値があります。重点枠は100万円程度とまとまった額で、助成期間は2027年4月からの1年間です。県外の人にとっては、家庭に眠っているはがきや切手を集めて換金し、共同募金を通して地域の団体に回す、という仕組みそのものが参考になります。

④11月3日開催TOKYOみみカレッジ2026、入場無料・ステージはライブ配信予定

何が出たのか

東京都福祉局は10月5日、きこえない・きこえにくい人と手話への理解を広げるイベント「TOKYOみみカレッジ2026」(第11回)の開催を発表しました。

開催概要(主催者ページの表記どおり)
名称 TOKYOみみカレッジ2026(第11回)
主催 東京都
日時 2026年11月3日(火・祝)10:00〜16:00
形式 会場(日本大学文理学部キャンパス/東京都世田谷区桜上水3-25-40)。メインステージはライブ配信予定(配信先は特設サイトで案内予定)
対象 どなたでも参加可
費用 入場無料
申込 入場は申込不要。ミニ講座(手話・国際手話・読話)とNECの手話ワークショップは事前予約制。参加に特別な配慮が必要な人は10月16日(金)までに事前相談窓口へ申し込むと、より万全の対応が可能
申込先 TOKYOみみカレッジ2026 特設サイト

出典:東京都 報道発表「TOKYOみみカレッジ2026」(令和8年10月5日)、TOKYOみみカレッジ2026 特設サイト。事前予約の締切日は特設サイトに記載がありません。

現場にどう効いてくるか

ステージには全プログラムで手話通訳・要約筆記が付き、磁気ループも用意されます。きこえ方の違いを体験する「Deaf VR」、髪の毛で音を感じる「Ontenna」は当日受付です。聴覚障害のある利用者がいる事業所なら、新人職員の研修代わりに連れて行くと、情報保障の実物(通訳・字幕・ループがどう並ぶか)を一度に見られます。都外の人も、メインステージはライブ配信で見られる予定です。

今日のまとめ

4件を並べると、どれも「人の手をどこに残すか」という話でした。①は加算と研修と休暇の扱いを通して、事業所の人の配置そのものを見直す論点です。②は計画書づくりの手間をAIに渡せるかを確かめる実証、③は家庭に眠っていたはがきや切手を地域の支援団体の活動費に変える仕組み、④は手話通訳や要約筆記が当たり前に並ぶ場をつくる催しです。報酬改定の論点はここから要件と単位数に進むので、加算の統合案がどんな評価項目で組み立てられるかを追っていきます。

次に見ておきたい日程

  • 2026年10月16日(金)……TOKYOみみカレッジ2026の合理的配慮の事前相談(この日までの申込で、より万全の対応)
  • 2026年11月1日(日)……シャープなどの介護向けAIトレーナー実証の終了日(ここは決まっています)
  • 2026年11月3日(火・祝)……TOKYOみみカレッジ2026(ここは決まっています)
  • 2026年11月30日(月)……「子育ての『壁』を乗り越えるプロジェクト」助成の申請締切(ここは決まっています)
  • 2027年4月……令和9年度障害福祉報酬改定、障害児支援の「基礎・実践研修」導入予定(研修の導入時期は資料上の予定)

参考にした一次情報

①の障害児支援の論点は、検討チームに示された「論点」と「検討の方向性」の段階で、資料にも今後の議論で変わり得る形で書かれています。加算の名前・単位数・要件はまだ決まっていません。最終的な取り扱いは公表資料でご確認ください。③④の申込方法・条件は、主催者のページで最新の記載をご確認ください。

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ABOUT ME
室長:ユイン
室長:ユイン
介護福祉士・保育士・サビ菅

福祉の専門知識 × 現場10年 × 4児パパ。
机上の空論ではない情報を発信しています。

グループホーム・放課後等デイサービスの施設長・管理者を20代から経験。現在も現場の最前線に立ちながら、4人の子どもを育てる6人家族の父として、福祉と子育ての両方をリアルな目線で書いています。

  • 支援歴10年以上、管理職は20代後半から GH施設長 / 放課後等デイ管理者
  • 実務者研修・強度行動障害研修の講師資格あり 研修講師として登壇経験多数
  • 4人の子どもを育てる現役の福祉職パパ 6人家族 / 子育て × 仕事の両立を実践中
資格
  • 介護福祉士
  • 保育士
  • サービス管理責任者
  • 3級ファイナンシャル・プランニング技能士
  • 実務者研修教員講習会修了
  • 強度行動障害支援者養成研修(基礎・実践)
  • 防火管理者(甲種)
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