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福祉ニュース
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【2026年10月2日の福祉ニュース】障害児・医療的ケア児の親の両立支援が検討項目になど4件

福祉ニュース 2026年10月2日 障害児の親の両立支援が議題に など4件
ユイン
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きょう10月2日の午前、厚生労働省の労働政策審議会雇用環境・均等分科会(第92回)が開かれ、仕事と育児の両立支援について、次の見直しで検討する項目の案が出されました。男性の育児休業の話が中心ですが、その中に「障害児や医療的ケア児、不登校の子の親への両立支援」と、子の看護等休暇・介護休暇の「中抜け」が入っています。同じ日、介護大手のニチイ学館が自社の介護サイトでの個人情報漏えいのおそれを公表し、千葉県がヤングケアラーをテーマにした講演のある催しを、熊本では企業3社と県社会福祉協議会などが子どもの眼鏡購入を支える取り組みを発表しました。この4件をまとめます。①の行き着く先は、福祉の現場で働く職員自身の休み方と、事業所の就業規則です。

📅 2026年10月2日🏛 第92回 労働政策審議会雇用環境・均等分科会
今日の4件を、30秒で
ニュース いちばん大事な一行 いまの段階
①育児との両立支援の
検討項目
障害児・医療的ケア児・不登校の子の親への両立支援、看護等休暇・介護休暇の中抜けが検討項目に。男性育休取得率は50.9% 検討中
(変わり得る)
②ニチイ学館の
個人情報
介護サイトの問い合わせ内容2,674件が外部から取得できる状態に。個人情報は583名分、うち要配慮個人情報99名分 公表済み
(漏えいのおそれ)
③千葉県の
人権イベント
講演「僕、ヤングケアラーでした。」。12月4日(金)開催、講演は後日どなたでも見られるアーカイブ配信あり 12月4日開催
④熊本の
子どもの眼鏡支援
経済的な事情で眼鏡を買えない世帯の幼児〜高校生に、眼鏡の購入代金(商品券)を支援 受付中
(2027年9月30日まで)

検討段階なのは①だけです。①は審議会に出された「検討項目(案)」で、何をどう変えるかはまだ決まっていません。②は会社が公表した事案、③は千葉県が公表した開催案内、④は実施企業が公表した支援の受付です。

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①検討中障害児・医療的ケア児・不登校の子の親の両立支援が検討項目に。男性育休は50.9%

何が出たのか

厚生労働省は2026年10月2日(金)10時から、第92回労働政策審議会雇用環境・均等分科会を開き、資料1-2「仕事と育児の両立支援に関する検討項目(案)」を示しました。柱は「共働き・共育ての推進」で、男性の育児休業のさらなる取得促進が中心です。そのうえで「その他」として、福祉に近い項目が4つ並んでいます。

検討項目(案)のうち「その他」に挙がった4項目
項目 資料に書かれている論点
子の看護等休暇・介護休暇の中抜け 時間単位で取るとき、いまは始業から連続または終業まで連続(中抜けなし)。これを原則中抜け可能にすることをどう考えるか
障害児・医療的ケア児・不登校の子の親 これまでの取組等を踏まえ、親への両立支援をどう考えるか
深夜業免除の同居家族要件 深夜業の免除から外れる同居家族の年齢を、16歳から18歳(成人年齢)に引き上げることをどう考えるか
養育里親・親族里親の休暇 要保護児童を養育するための休暇を設けることが望ましい旨を、次世代法の行動計画策定指針に追記することをどう考えるか

出典:第92回労働政策審議会雇用環境・均等分科会(令和8年10月2日)資料1-2。いずれも「どのように考えるか」という論点の形で、結論は出ていません。

同じ資料の前半では、くるみん等の認定基準について、男性の育児休業取得率の基準の引き上げ、取得期間の基準の導入、中小企業特例の見直しが論点に挙がりました。常時雇用する労働者が1000人を超える企業の公表項目に、男性の育児休業の「取得期間」を加える案も入っています。背景の数字として、資料3-2(令和7年度雇用均等基本調査)が配られました。

育児休業の取得の状況(令和7年度雇用均等基本調査)
項目 女性 男性
育児休業取得率 88.3%(前回比+1.7ポイント) 50.9%(前回比+10.4ポイント)
いちばん多い取得期間 12か月〜18か月未満(31.4%) 1か月〜3か月未満(30.3%)

出典:第92回労働政策審議会雇用環境・均等分科会(令和8年10月2日)資料3-2。取得率は、令和5年10月1日〜令和6年9月30日に出産した女性(男性は配偶者が出産した人)のうち、令和7年10月1日までに育児休業を始めた人(申出を含む)の割合。男性は産後パパ育休を含む。こども未来戦略の政府目標は男性で令和7年50%、令和12年85%。

現場にどう効いてくるか

いま、子の看護等休暇と介護休暇を時間単位で取ると、始業から続けて休むか、終業まで続けて休むかのどちらかです。資料1-1には、勤務の途中で抜けて戻る「中抜け」ができる人の割合が令和7年で30.5%という数字と、介護を始めたときに中抜けができた人ほど仕事を続けている割合が高い、という調査結果が載っていました。通院の付き添いや、学校・事業所からの呼び出しに1〜2時間だけ抜けたい、という場面を思い浮かべると、この見直しは福祉の現場で働く職員自身の休み方に直接つながる話だと感じます。シフトで回している事業所ほど、勤務表の組み方を考えることになりそうです。

障害児・医療的ケア児の親については、令和7年10月1日から、子に障害がある場合や医療的ケアが必要な場合に、短時間勤務や子の看護等休暇などを使える期間を延ばすことが「望ましい」と指針に書かれています(資料1-1の参考資料)。今回は「これまでの取組等を踏まえ」て、ここからどうするかという論点です。今回の項目案には不登校の子の親が並んで入りました。何が決まるかはまだ分かりませんが、利用者の家族が働き続けられるかどうかに関わる議論なので、続報を追っておくつもりです。きのう施行されたハラスメント対策の義務化は10月1日の回でまとめています。働く側のルールが続けて動いている時期です。

②公表済みニチイ学館、介護サイトの問い合わせ内容2,674件が外部から取得可能な状態に

何が出たのか

株式会社ニチイ学館は2026年10月2日、同社が運営する介護サービスのWebサイトで、お問い合わせフォームから送られた情報を含むバックアップファイルが、認証を経ずに外部から取得できる状態になっていたと公表しました。2026年9月11日に、サイトの保守・運用の委託先からの報告で分かり、同社はすぐにファイルを削除したとしています。

ニチイ学館が公表した事案の数字
項目 内容
対象のデータ 2015年11月〜2020年5月のデータ6,683件のうち、お問い合わせ欄に入力のある2,674件
個人情報を含むもの 583名分(うち要配慮個人情報を含むもの99名分。健康状態や障がいの状況に関する記載)
取得できた期間 2020年5月11日〜2026年9月11日
アクセスログの調査 保存されていた2026年6月11日〜9月11日の分では、第三者のアクセスは確認されず。それより前はログがなく、取得がなかったとまでは確認できない
原因 委託先のバックアップ作業後のファイル管理・削除手続の不備。会社側も、作業後に外部から取得できる場所に残っていないかを技術的に確認する手続が十分でなかった

出典:株式会社ニチイ学館「当社介護サイトにおける個人情報漏えいのおそれに関するお詫びとお知らせ」(2026年10月2日)。氏名・住所・電話番号・メールアドレス等の欄は暗号化されており、アクセスできない状態だったとしています。

同社は、漏えいが発生したおそれのある事案と判断し、個人情報保護委員会へ報告したうえで、対象となる人への個別の連絡を順に進めるとしています。現時点で、本件が原因と考えられる被害の申告や不正利用は確認されていないとのことです。

現場にどう効いてくるか

氏名などの欄は暗号化されていたのに、自由記述の「お問い合わせ内容」に書かれた家族の病状や障害の様子が、要配慮個人情報として残っていた、という構図です。サービスを探している家族は、問い合わせの段階でかなり具体的な事情を書いてきます。個人情報保護委員会のページでは、要配慮個人情報を含む漏えい(おそれを含む)は件数にかかわらず報告の対象で、速報は発覚から3〜5日以内、確報は30日以内とされています。1件でも対象になる、というのは小さな事業所にも同じです。

自分の事業所で見直せるのは、ホームページの問い合わせフォームの送信内容がどこに保存されているか、制作会社や保守の委託先がバックアップをどこに置いているか、作業が終わったあとに誰が確認しているか、の3点だと思います。委託先に任せきりになりやすいところなので、一度聞いてみる価値はありそうです。

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③12月4日開催千葉県、講演「僕、ヤングケアラーでした。」。講演はアーカイブで全国から視聴可

何が出たのか

千葉県(健康福祉部健康福祉政策課)は2026年10月2日、第78回人権週間(12月4日〜12月10日)の関連行事として「ちばハートフル・ヒューマンフェスタ2026」を開くと発表しました。目玉は、お笑い芸人の徳井健太氏(平成ノブシコブシ)による講演「僕、ヤングケアラーでした。」です。講演は後日アーカイブ配信され、期間中に特設サイトにアクセスすれば、どなたでも視聴できるとしています。

ちばハートフル・ヒューマンフェスタ2026
名称 ちばハートフル・ヒューマンフェスタ2026
主催 千葉県、千葉県教育委員会、千葉市、千葉地方法務局、千葉県人権擁護委員連合会、千葉県人権啓発活動ネットワーク協議会(問い合わせ:千葉県健康福祉部健康福祉政策課人権室)
日時 令和8年12月4日(金曜日)午後1時から午後3時30分まで(正午より受付開始)
形式 会場(千葉県文化会館大ホール/千葉市中央区市場町11-2)+講演のアーカイブ配信
内容 講演「僕、ヤングケアラーでした。」(講師:徳井健太氏)/千葉ロッテマリーンズ選手一日人権擁護委員任命式/ハートフルコンサート(千葉県警察音楽隊)/千葉県子どもの人権ポスター原画展
定員・費用 定員1,700人・費用は無料
申込 当日先着制・原則事前申込不要。託児サービス・手話・要約筆記通訳の希望、車椅子を使用する方は、令和8年11月20日(金曜日)までに特設サイト内の申込フォームから申込
アーカイブ配信 令和9年1月23日(土曜日)から同年2月22日(月曜日)まで
申込先・詳細 千葉県「ちばハートフル・ヒューマンフェスタ2026」イベント詳細

出典:千葉県 報道発表(令和8年10月2日)およびイベント詳細ページ。表記は主催者ページのとおり。

現場にどう効いてくるか

会場に行けるのは千葉県近郊の人に限られますが、講演は1月下旬から1か月、どこからでも見られます。ヤングケアラーは、本人が自分のことをそう思っていない場合が多く、周りの大人が気づけるかどうかが入口になります。利用者の家にきょうだいや子どもがいる場面に立ち会う、訪問系や相談支援の職員が見ておくと、家の様子の受け取り方が少し変わるかもしれません。経験した本人の言葉で語られる講演なので、事業所内の研修の素材として配信期間中にみんなで見る、という使い方もできそうです。

④受付中熊本で子どもの眼鏡購入を支援。受付は2027年9月30日まで

何が出たのか

株式会社セルモ、株式会社ヨネザワ(メガネのヨネザワ)、株式会社パリミキホールディングスの3社は2026年10月2日、社会福祉法人熊本県社会福祉協議会、NPO法人ひのくにスマイルプロジェクトと協力して「子どもたちにメガネを届けるプロジェクト withセルモ(熊本)」を始めると発表しました。経済的な理由で眼鏡を買えない世帯の子どもに、眼鏡の購入代金(商品券)を支援します。

支援の概要
対象 経済的な事情などで支援が必要な子育て世帯のうち、眼鏡の新規購入または買い替えが必要な幼児から高校生まで。支援団体を定期的に利用していること、熊本県内在住であること
条件 医療機関(眼科)で視力検査を受け、眼鏡等作成指示書(処方せん)を受け取ること
流れ 支援団体(熊本県社会福祉協議会=県内45市町村社協と連携、ひのくにスマイルプロジェクト)が声かけ → 眼科で処方せん → メガネのヨネザワ・パリミキで購入
受付期間 2026年10月2日(金)〜2027年9月30日(木)。予定額に達した場合は期間内でも終了することがある
対象外 生活保護の医療扶助で眼鏡を作る場合、9歳未満の治療用眼鏡(小児弱視等)で健康保険の療養費が使える場合、他団体からすでに受給している場合 など

出典:メガネのパリミキ プレスリリース「子どもたちにメガネを届けるプロジェクト withセルモ(熊本)」(2026年10月2日)

現場にどう効いてくるか

申込は家族が直接するのではなく、支援団体に応募の意思を伝えて、団体の担当者から申込書を受け取る流れです。特別な事情で保護者の申込が難しい場合は、団体の担当者が記入してもよいとされています。熊本県内で子どもや家族に関わる事業所なら、「黒板が見えにくそう」「眼鏡が合っていないようだ」と気づいたとき、地元の社会福祉協議会につなぐ先がひとつ増えたことになります。治療用眼鏡の療養費や医療扶助と重ならないように対象外が整理されているので、まず既存の制度が使えないかを確認し、そのうえでこの支援を案内する順番がよさそうです。

今日のまとめ

4件を並べると、どれも「家族の事情を、誰がどこで受け止めるか」という話でした。①は障害のある子や不登校の子の親が働き続けるための休み方を、国の審議会が論点にしました。②は、家族が問い合わせフォームに書いた病状や障害の様子が、守られるべき情報として扱われていなかった事案です。③はケアを担う子ども本人の経験を聞く機会で、④は眼鏡ひとつを、社協と企業が地域の支援団体を通して届ける仕組みです。国・企業・県・地域と主語は違いますが、家族の困りごとが見える場所に事業所がいる、という点では同じだと思います。

次に見ておきたい日程です。

  • 2026年10月2日(金)……熊本の眼鏡支援の受付開始(ここは決まっています)
  • 2026年11月20日(金)……ちばハートフル・ヒューマンフェスタで託児・手話・要約筆記・車椅子の希望を出す締切
  • 2026年12月4日(金)……ちばハートフル・ヒューマンフェスタ2026(千葉県文化会館大ホール)
  • 2027年1月23日(土)〜2月22日(月)……講演「僕、ヤングケアラーでした。」のアーカイブ配信
  • 日程未定……雇用環境・均等分科会での両立支援の議論の続き(次回の日程は公表待ち)

参考にした一次情報

①の育児・介護との両立支援は、審議会に示された「検討項目(案)」の段階で、資料にも論点の形で書かれているとおり今後の議論で変わり得ます。最終的な取り扱いは厚生労働省の公表資料でご確認ください。②の対象者への連絡と問い合わせは、ニチイ学館の専用窓口が受け付けています。③④の申込方法・条件は、主催者・実施企業のページでご確認ください。

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ABOUT ME
室長:ユイン
室長:ユイン
介護福祉士・保育士・サビ菅

福祉の専門知識 × 現場10年 × 4児パパ。
机上の空論ではない情報を発信しています。

グループホーム・放課後等デイサービスの施設長・管理者を20代から経験。現在も現場の最前線に立ちながら、4人の子どもを育てる6人家族の父として、福祉と子育ての両方をリアルな目線で書いています。

  • 支援歴10年以上、管理職は20代後半から GH施設長 / 放課後等デイ管理者
  • 実務者研修・強度行動障害研修の講師資格あり 研修講師として登壇経験多数
  • 4人の子どもを育てる現役の福祉職パパ 6人家族 / 子育て × 仕事の両立を実践中
資格
  • 介護福祉士
  • 保育士
  • サービス管理責任者
  • 3級ファイナンシャル・プランニング技能士
  • 実務者研修教員講習会修了
  • 強度行動障害支援者養成研修(基礎・実践)
  • 防火管理者(甲種)
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