障害福祉報酬改定、訪問系8論点の次は9/28就労系(今週のまとめ)|9月26日の福祉ニュース
今日は土曜日で、厚生労働省・こども家庭庁とも新しい発表はありません。
そこで今日は、今週(9月21日〜25日)に記事にした話のうち、来週以降に続きがあるものを3つに絞って並べ直し、10月末までに締切が来る研修・助成を期限順にまとめました。新しく入れたのは、9月28日(月)の報酬改定検討チーム第64回の開催案内と、9月30日締切の全社協のセミナーです。行き着く先は、月曜の資料をどこから読むか、そして今週中に出す申込書が手元にあるかどうかです。
今週の4件を、30秒で
| ニュース | いちばん大事な一行 | いまの段階 |
|---|---|---|
| ①障害福祉の報酬改定 | 24日の第63回で訪問系の8論点。次の第64回は9月28日(月)10時から、議題は就労系サービス | 検討中(変わり得る) |
| ②有料老人ホーム | 登録基準の案(18日)と、未届568件の調査結果・指導強化の通知(25日)が同じ週に出た | 調査は公表済み/登録制は検討中 |
| ③こども性暴力防止法 | Q&Aの改訂(新規17問・更新10問)に続き、25日から専門家への無料相談が始まった。施行まで90日 | 施行日は確定 |
| ④研修・助成の締切 | 9月30日に3件、10月9日に1件、10月31日に2件 | 9月30日締切あり |
決まっているのは、③の施行日(12月25日)と、①の第64回の日時・議題です。①の論点の中身と②の登録制の基準は案の段階で、どちらも資料に今後変わり得ると書かれています。
検討中①報酬改定検討チーム、24日の訪問系8論点に続き28日(月)は就労系
今週どこまで進んだか
厚生労働省の障害福祉サービス等報酬改定検討チームは2026年9月24日の第63回で、令和9年度障害福祉報酬改定に向けた訪問系サービスの論点を8つ示しました。重度訪問介護にも居宅介護と同様の同一建物等減算を設ける案、行動援護の従業者要件の経過措置を、減算を設けたうえで令和9年3月31日時点の従事者に限り3年延長する案などです。中身は9月24日の記事で論点ごとに表にしています。
続く第64回の開催案内も、厚生労働省から出ています。
| 回 | 日時 | 議題 | 中身の段階 |
|---|---|---|---|
| 第63回 | 令和8年9月24日(木) | 令和9年度障害福祉報酬改定に向けて(訪問系サービス) | 8論点に「検討の方向性」が付いた(すべて「〜してはどうか」の提案) |
| 第64回 | 令和8年9月28日(月)10:00〜12:00 | 令和9年度障害福祉報酬改定に向けて(就労系サービス) | 資料とYouTubeのライブ配信URLは当日9時45分までに掲載予定 |
第64回は対面とオンラインの併用で、会場はTKP虎ノ門カンファレンスセンター ホール4Bです。会場での傍聴はなく、YouTubeでライブ配信されます。手話通訳・要約筆記もYouTube上で表示されます。
来週どこを見るか
就労系の回は、9月17日の社会保障審議会障害者部会(第159回)に報告された「雇用と福祉の果たすべき機能・役割と連携の基本的考え方(中間とりまとめ)」と並べて読むと筋が通ります。中間とりまとめは「一般就労が可能な状態像にある者には一般就労で雇用機会を、一般就労が困難な者には福祉で移行支援または就労の場を」を基本に置き、就労継続支援A型の制度上の利用者像の範囲が、この20年で狭まってきていると書いています。就労系サービスから一般就労への移行者数は、平成24年の7,717人から令和6年の28,943人に増えています(中間とりまとめの中身は9月22日の記事で整理しています)。
第63回の資料は、論点ごとに「現状・課題」「論点」「検討の方向性」の3段で書かれていました。就労系の事業所で働いている人は、月曜に資料が出たら、まず「検討の方向性」の欄だけを拾って、自分の事業所のサービス種別に何が付いたかを確かめるのが早いと思います。単位数や要件は、この段階ではまだ出ません。
公表済み検討中②有料老人ホーム、登録基準の案と「未届568件」が同じ週に出た
今週どこまで進んだか
厚生労働省老健局の動きを、出た順に並べ直すと次のとおりです。9月18日の資料は連休明けの24日に、25日の調査結果は同日の記事で取り上げています。
| 日付 | 出たもの | 主な数字・中身 |
|---|---|---|
| 9月18日 | 検討会(第9回)「登録制の施行に向けた対応について」 | 居室は原則個室・入居者1人あたり13㎡以上(参酌する基準)、夜間・緊急時はオンコールで対応できる体制、併設事業所の利用を契約条件にしない(いずれも案) |
| 9月25日 | フォローアップ調査(第17回)の結果 | 届出17,883件、未届568件(3.1%)、前払金の保全措置なし25件(いずれも令和7年6月30日時点) |
| 9月25日 | 都道府県等への通知 | 未届ホームの実態把握と届出指導、前払金の保全措置を講じていない事業者への重点的な指導・監督 |
資料が示す今後の進め方は、検討会の第10回を10月頃、秋頃に取りまとめて社会保障審議会介護保険部会へ報告、年内に政省令を公布(予定)です。登録制は、6月25日に公布された改正法(令和8年法律第51号)で老人福祉法に入ったもので、施行日は公布から2年を超えない範囲で政令で定めるとされています。
来週どこを見るか
並べてみると、これから入る登録制と、いまの届出制度の足元が同じ週に出てきたことになります。登録制は入居要件で対象を決めるので、資料は既存のホームの大半が対象になるとしています。一方で、前回の調査で未届だった584件のうち、1年のあいだに届出に至ったのは40件でした。新しい基準の議論と、いまの網から漏れている施設への指導が、並行して進んでいます(未届の内訳は昨日の記事で表にしています)。
来週、この件で決まっている会議はありません。住宅型のホームに訪問介護や居宅介護支援を併設している法人は、第10回の資料が出る前に、契約書と重要事項説明書に「併設事業所の利用が前提」と読める書き方が残っていないかを見ておくと、案が固まったときに慌てずに済むと思います。
確定③こども性暴力防止法、施行まで90日。Q&Aの改訂と専門家相談がそろった
今週どこまで進んだか
こども家庭庁が出したものを、施行日までの流れに置き直すと次のようになります。
| 日付 | 出たもの・起きること | 中身 |
|---|---|---|
| 9月18日 | Q&Aの改訂(こ支性第124号) | 新規17問・更新10問。研修は同じ事業者の管理下で受講済みなら再受講不要、犯罪事実確認は事業者間で引き継げない |
| 9月25日 | 情報処理安全確保支援士への相談支援を開始 | 常時使用する従業員等が100人以下の民間事業者が対象。原則オンライン、最大1時間分まで無料 |
| 10月2日〜11月20日 | 事業者向け全国説明会(新潟・岡山・松山・福岡・名古屋・札幌・東京・仙台・大阪) | 会場参加は1法人(または1施設)につき原則1名まで |
| 11月6日 | 東京会場とオンライン同時配信 | オンラインは参加人数の上限なし(事前申込が必要) |
| 12月25日 | 法の施行 | ここは決まっています |
来週どこを見るか
今週の2つは、準備の順番でいうと前後に並びます。Q&Aで「誰について、どこで犯罪事実確認をやり直すか」の線が引かれ、25日の窓口は、確認した記録を「どの機器の、どの保存先に、誰が見られる状態で置くか」を専門家に聞ける場です。専門家への相談でアカウントIDやパスワードの設定そのものは扱わない、とされている点は、申し込む前に知っておいた方がよさそうです。
来週は10月2日から地方会場の説明会が始まります。会場参加は原則1名までなので、法人の中で誰が会場に行き、誰がオンライン(11月6日)で聞くかを先に決めておくと、施行前の2か月を無駄にしないで済むと感じています。
9月30日締切④10月末までに締切が来る研修・助成、6件を期限順に
何が出ているのか
今週新しく拾ったのは、全国社会福祉協議会の「令和8年度 福祉ビジョン21世紀セミナー」です。申込の締切は9月30日(水)で、あと4日です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 令和8年度 福祉ビジョン21世紀セミナー「人口減少社会における豊かな地域社会の実現」 |
| 主催 | 社会福祉法人 全国社会福祉協議会 |
| 日時 | 令和8年10月21日(水)9:50開会、10:00〜15:40 |
| 形式 | 会場(全社協・灘尾ホール、東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビルLB階)/オンライン(ライブ配信。後日のアーカイブ配信はなし) |
| 対象 | 社会福祉法人・社会福祉施設、都道府県・指定都市・市区町村社会福祉協議会、社会福祉関係団体・民生委員・児童委員・学識経験者、都道府県・指定都市・市区町村行政 等 |
| 定員・費用 | 会場定員180名・参加費15,000円/1名 |
| 申込期限 | 令和8年9月30日(水) |
| 申込先 | 申込サイト https://www.mwt-mice.com/events/fukushi261021 (名鉄観光サービス株式会社 MICEセンター) |
プログラムは、山崎亮氏(株式会社studio-L代表/関西学院大学建築学部教授)の講演「縮小から縮充へ」、島根県雲南市・豊田市社会福祉協議会・横須賀市・社会福祉法人みなと舎による実践報告、奥真也氏(東京科学大学 特任教授)の講演「AIが医療の中心となる世界で、私たちはどう生きるのか」の3本立てです。
あわせて、今月これまでの記事で取り上げた助成・研修のうち、まだ締切が来ていないものを期限順に並べ直しました。
| 締切 | 名称(主催) | 対象・金額 |
|---|---|---|
| 9月30日(水) | 2026年度 地域貢献助成(こくみん共済coop) | 子どもの孤立防止、困難を抱える親子の支援、防災・減災などに取り組む団体。上限50万円・総額2,000万円。Web応募フォーム |
| 9月30日(水) | 2026年度 障害福祉に関する調査研究助成事業(社会福祉法人 清水基金) | 障害福祉事業を行う社会福祉法人・NPO法人(1法人1件)。1件30万円〜100万円・年間20件程度。マイページから申込 |
| 9月30日(水) | 令和8年度 福祉ビジョン21世紀セミナー(全国社会福祉協議会) | 上の表のとおり。参加費15,000円/1名 |
| 10月9日(金)17時 | 組織および事業活動の強化資金助成(公益財団法人SOMPO福祉財団) | 東日本地区(24都道府県)の特定非営利活動法人・社会福祉法人。1団体70万円上限・総額1,000万円。電子申請(Graain) |
| 10月31日(土)当日消印有効 | 令和9年度 キリン・地域のちから応援事業(公益財団法人キリン福祉財団) | 日常的に参画するメンバーが4名以上のボランティア団体。1件上限30万円・総額4,500万円。郵送のみ |
| 10月31日(土) | 2026年度(第42回)海外研修事業(社会福祉法人 清水基金) | 障害福祉サービス等に5年以上従事する25〜60歳の職員(法人代表者の推薦が必須)。定員5名程度、助成金105万円〜225万円 |
現場にどう効いてくるか
9月30日の3件は、どれも残り4日です。清水基金の調査研究助成は、マイページへの登録は受付期間外でもできますが、申込受付フォームへの入力は9月30日までです。こくみん共済coopの助成も、期間中に応募フォームから申し込むことが必須とされています。
全社協のセミナーは、オンライン参加でも後日のアーカイブ配信がありません。実践報告に社協・自治体・社会福祉法人が並んでいるので、地域の関係機関と組んで何かを始めようとしている法人の管理者や、社協の地域福祉担当の人が当日の時間を空けられるなら元が取れる内容だと思います。申し込む前に、10月21日の丸一日を誰が空けられるかを先に決めておくのが順番です。
今週のまとめ
今週の3つの制度の話を横に並べると、どれも「案が出る」段階から「決まる」段階へ移る時期が、年末に向かって重なっていることがわかります。有料老人ホームの登録制は年内に政省令の公布予定、こども性暴力防止法は12月25日に施行、障害福祉の報酬改定は訪問系・就労系とサービス別の議論が続いています。案の段階で資料を読んでおくと、決まったときに「どこが変わったか」だけを見れば済みます。
次に見ておきたい日程です。
- 2026年9月28日(月)10:00〜12:00……障害福祉報酬改定検討チーム第64回(就労系サービス)。YouTubeでライブ配信(ここは決まっています)
- 2026年9月28日(月)〜10月4日(日)……第73回精神保健福祉普及運動
- 2026年9月29日(火)……介護保険制度における預貯金等の把握等に係る検討の場(第4回、非公開・オンライン開催)
- 2026年9月30日(水)……こくみん共済coop地域貢献助成、清水基金 調査研究助成、全社協セミナーの申込締切
- 2026年10月2日(金)……こども性暴力防止法の事業者向け説明会、地方会場の開催が始まる
- 2026年10月頃……有料老人ホーム検討会の第10回(案)
- 2026年10月9日(金)17時……SOMPO福祉財団 強化資金助成の申込締切
- 2026年10月31日(土)……キリン・地域のちから応援事業(当日消印有効)、清水基金 海外研修事業の申込締切
- 2026年12月25日……こども性暴力防止法の施行(ここは決まっています)
参考にした一次情報
- 第64回障害福祉報酬改定検討チームを開催します|厚生労働省(開催日 令和8年9月28日):https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_76304.html
- 第63回「障害福祉報酬改定検討チーム」資料|厚生労働省(令和8年9月24日):https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_76339.html
- 障害福祉サービス等報酬改定検討チーム(開催一覧)|厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-syougai_446935_00001.html
- 社会保障審議会障害者部会(第159回)の資料について|厚生労働省(令和8年9月17日):https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_76264.html
- 有料老人ホームにおける望ましいサービス提供のあり方に関する検討会(第9回)の資料について|厚生労働省(令和8年9月18日):https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_76302.html
- 「令和7年度 有料老人ホームを対象とした指導状況等のフォローアップ調査(第17回)」結果|厚生労働省(令和8年9月25日):https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_76381.html
- こども性暴力防止法(制度ページ・Q&A)|こども家庭庁:https://www.cfa.go.jp/policies/child-safety/efforts/koseibouhou
- 情報セキュリティの専門家(情報処理安全確保支援士)への相談について|こども家庭庁(令和8年9月25日 相談支援開始):https://www.cfa.go.jp/policies/child-safety/efforts/koseibouhou/security-specialist
- 令和8年度 こども性暴力防止法に関する事業者向け全国説明会|こども家庭庁:https://www.cfa.go.jp/policies/child-safety/efforts/koseibouhou/information-session-r8
- 審議会・研究会等開催予定一覧|厚生労働省(令和8年9月25日現在):https://www.mhlw.go.jp/topics/event/open_doors.html
- 第73回精神保健福祉普及運動を実施します|厚生労働省(令和8年9月18日):https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_76233.html
- 福祉ビジョン21世紀セミナー 案内ページ|全国社会福祉協議会:https://www.shakyo.or.jp/seminar/index.html
- 令和8年度 福祉ビジョン21世紀セミナー 開催要項(PDF)|全国社会福祉協議会:https://www.shakyo.or.jp/seminar/260723vision21th.pdf
- 2026年度 地域貢献助成|こくみん共済coop:https://www.zenrosai.coop/zenrosai/csr/josei.html
- 調査研究助成事業|社会福祉法人 清水基金:https://www.shimizu-kikin.or.jp/about_business/invest/
- 海外研修事業|社会福祉法人 清水基金:https://www.shimizu-kikin.or.jp/about_business/oversea/
- 組織および事業活動の強化資金助成|公益財団法人SOMPO福祉財団:https://www.sompo-wf.org/jyosei/kibankyouka.html
- 令和9年度 キリン・地域のちから応援事業|公益財団法人キリン福祉財団:https://foundation.kirinholdings.com/subsidy/r9/index.html
①の訪問系・就労系の方向性は検討チームに示された提案で、単位数や要件はこれから詰められます。②の有料老人ホームの登録基準も検討段階の案で、資料にも今後の検討等により政省令の規定ぶりは変更となる可能性があると明記されています。④の助成・研修の条件は各主催者のページで最新の記載をご確認ください。最終的な取り扱いは公表資料でご確認ください。



[…] この検討は、介護保険の「一定以上所得」(2割負担)の判断基準の見直しの中で、預貯金をどう勘案するかという議論から来ています。2割負担の議論は9月18日の介護保険部会をまとめた回で扱いました。今回の会議が開かれることは先週のまとめの日程表に入れていたもので、中身が出たのは今回が初めてです。個人的には、素案が最後に「預貯金へのマイナンバー付番」まで書いている点は、事務の効率化の話で終わらない含みがあると感じています。 […]