※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、プロモーションが含まれています。

福祉ニュース
PR

【2026年9月25日の福祉ニュース】未届の有料老人ホーム568件など4件

福祉ニュース 2026年9月25日 未届の有料老人ホーム568件など4件
ユイン
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
スポンサーリンク

今日、厚生労働省老健局が「有料老人ホームを対象とした指導状況等のフォローアップ調査」の第17回の結果を公表し、同じ9月25日付で都道府県などに指導監督の強化を求める通知を出しました。届出をしていない「未届の有料老人ホーム」は568件、前払金を受け取りながら保全措置を講じていないホームは25件です。

こども家庭庁は同じ日、12月25日に施行されるこども性暴力防止法に向けて、従業員100人以下の民間事業者が情報セキュリティの専門家に1時間無料で相談できる窓口を始めました。あわせて、万博で使われた車いすを再生して県庁に寄贈する取り組みと、ボランティア団体向け助成の公募を拾っています。4件のうち2件は、行政が中身を確かめに来る前に「書類と記録をどこに置いているか」を整えておく話です。行き着く先は、届出の控え、前払金の保全契約、犯罪事実確認記録の保存場所です。

📅 2026年9月25日(調査結果の公表・通知/相談受付の開始)🏛 厚生労働省老健局高齢者支援課「有料老人ホームを対象とした指導状況等のフォローアップ調査(第17回)」/こども家庭庁「情報処理安全確保支援士への相談支援」
スポンサーリンク

今日の4件を、30秒で

今日の4件と、いまの段階
ニュース いちばん大事な一行 いまの段階
①有料老人ホームの指導状況調査 未届は568件(3.1%)、前払金の保全措置なしは25件。9月25日付で都道府県などに指導強化を通知 公表済み
②こども性暴力防止法の専門家相談 従業員100人以下の民間事業者が、情報処理安全確保支援士に最大1時間無料で相談できる 9月25日受付開始
③万博の車いすを香川県庁へ 再生した小型車いす「SWANY mini」4台を寄贈。寄贈式は9月29日 発表済み
④キリン・地域のちから応援事業 4名以上のボランティア団体に1件上限30万円、総額4,500万円 10月31日締切

検討段階の話は今日はありません。①は確定した調査結果と通知、②は今日から申し込める窓口です。④は締切まで約5週間あります。

確定①未届の有料老人ホームは568件、厚労省が9月25日付で指導強化を通知

何が出たのか

厚生労働省老健局高齢者支援課は2026年9月25日、「令和7年度 有料老人ホームを対象とした指導状況等のフォローアップ調査(第17回)」の結果を公表しました。老人福祉法で届出が義務づけられている有料老人ホームの総数、届出をしていない施設の把握と指導の状況、前払金の保全措置の実施状況を、都道府県・指定都市・中核市に聞いた調査です。数字はいずれも令和7年6月30日時点です。

調査にあたっては、届出先の都道府県等だけでなく、市区町村の地域包括支援センターや生活保護部局とも連携して情報を集め、有料老人ホームに当たるかまだ判断できない施設も「未届」として報告対象に入れています。

届出・未届と前払金の保全の状況(出典:有料老人ホームを対象とした指導状況等のフォローアップ調査 第17回・令和8年9月25日 報道発表資料)
項目 第17回(令和7年6月30日時点) 前回(第16回)
届出された有料老人ホーム 17,883件 17,246件
未届の有料老人ホーム 568件 584件
全体に占める未届の割合 3.1% 3.3%
前払金を受け取っているホーム 2,384件 (資料に記載なし)
うち保全措置を講じていないホーム 25件(1.0%) 23件(1.0%)

未届の568件がどこから来たのかも、資料で分けて示されています。

未届の有料老人ホームのその後(出典:同資料 別添「2.」。令和6年6月30日〜令和7年6月30日の調査期間)
区分 施設数 うち届出に係る指導あり
前回時点で未届だった施設 584件 366件
 → 令和7年6月30日までに届出済 40件 29件
 → いまも未届 477件 296件
 → 実態調査の結果、有料老人ホームに当たらなかったもの等 67件 41件
調査期間中に新たに把握した未届の施設 121件 88件
 → 令和7年6月30日までに届出済 16件 16件
 → いまも未届 91件 65件
 → 有料老人ホームに当たらなかったもの等 14件 7件

いまも未届の477件と91件を足したものが、今回の568件です。前払金の保全措置を講じている2,359件の内訳は、銀行等による連帯保証委託契約が898件、信託会社等による信託契約が773件、全国有料老人ホーム協会の入居者生活保証制度が492件、保険会社による保証保険契約が76件、その他が120件でした。

この結果を受けて厚生労働省は、9月25日付で都道府県等に次の3点を求める通知を出しています。

  • 未届のホームの実態を速やかに把握し、有料老人ホームに当たる場合は早急に届出をするよう指導し、入居者の処遇に関する指導監督を徹底すること
  • 関係部局や市区町村との連携を続け、届出制度の周知など届出を促す取り組みを強めること
  • 前払金の保全措置を講じていない事業者を重点的に指導・監督し、検査の拒否や改善命令への違反があれば罰則の適用も視野に、より厳正に対応すること

現場にどう効いてくるか

未届の数は、いちばん多かった第9回(平成28年6月30日時点)の1,207件から半分以下になりました。それでも568件残っていて、しかも前回未届だった584件のうち、1年で届出に至ったのは40件だけです。指導を受けても届け出ない施設が一定数ある、というのが数字から読めることです。

資料が地域包括支援センターや生活保護部局との連携を明記しているのは、未届の施設は入居者を紹介する側から先に見えることが多いからだと思います。退院や住み替えの相談で入居先を探す立場の人は、紹介する前に自治体の届出一覧に載っているかを確かめる、前払金がある場合は重要事項説明書で保全の方式(上の5つのどれか)を見る、この2つを習慣にしておくとよさそうです。

資料の最後には、6月25日公布の改正法(令和8年法律第51号)で、中重度の要介護者など入居者保護の必要性が高い人を受け入れるホームに登録制が入ること、それとは別に今年度も6月30日時点で同じ調査を行う予定であることが書かれています。登録制の基準案は、昨日の記事で9月18日の検討会資料を整理しています。登録制が始まる前に、いまの届出制度の足元を固めておきたい、という順番に見えます。

確定②こども性暴力防止法の情報管理、従業員100人以下なら専門家に1時間無料で相談

何が出たのか

こども家庭庁は2026年9月25日、「こども性暴力防止法」に関する情報処理安全確保支援士への相談支援を、民間の中小規模事業者向けに始めました。法の対象事業者は、犯罪事実確認に関する情報を適正に管理する取り組み(情報管理措置)を実施しなければなりません。情報管理の知見が十分でない事業者にも対応できるよう、国家資格を持つ情報セキュリティの専門家を紹介し、その相談費用を1事業者あたり最大1時間分まで支援する窓口です。

相談窓口の概要(出典:こども家庭庁「情報セキュリティの専門家(情報処理安全確保支援士)への相談について」)
項目 内容
対象となる事業者 (1) 学校設置者等(いわゆる義務事業者)、または (2) 民間教育保育等事業者で認定・共同認定を受ける見込みのもの(いわゆる認定事業者)。どちらも、民間の法人・個人事業主・任意団体で、常時使用する従業員等が100人以下(またはこれに準ずる)であること
相談できる内容 組織的・人的・物理的・技術的な情報管理措置の支援、情報管理措置全般に関する事項
対象にならない内容 アカウントIDやパスワードの設定など確認すべきでない内容、漏えいなど重大事案が起きたあとの事後対応
方法・費用 原則オンライン。最大1時間分まで無料(1時間を超えた分は支援の対象外)
申込 こども家庭庁ページのWebフォーム。使えない場合は専用ダイヤル 03-6387-9553(平日9時〜17時)
法の施行日 2026年12月25日

技術的な支援の例として、事業者の情報システムでの多要素認証の設定、犯罪事実確認記録の保存場所の分離、異動・退職者が出たときのアクセス権の解除、やむを得ずクラウドサービスに保存する場合のセキュリティ設定が挙げられています。物理的な支援には、記録を扱う機器の盗難防止や、記録の廃棄・消去の方法も入っています。

現場にどう効いてくるか

9月18日にはQ&Aの改訂で研修や犯罪事実確認の扱いが細かく示されましたが(9月23日の記事で整理しています)、確認した記録を「どのパソコンの、どのフォルダに、誰が見られる状態で置くか」は、各事業者が自分で決めるしかない部分でした。今回の窓口は、そこに外部の専門家を1時間入れられるようにしたものです。

1時間は長くありません。相談する前に、いま記録を置く予定の機器と保存先、アクセスできる職員、退職者が出たときの手順を1枚に書き出しておくと、その場で「ここが足りない」と言ってもらうところまで進めやすいと思います。施行までちょうど3か月なので、使うなら早めの方がよさそうです。

スポンサーリンク

発表済み③万博で使われた車いす4台を再生、香川県庁へ。寄贈式は9月29日

何が出たのか

香川県東かがわ市の株式会社スワニーは2026年9月25日、大阪・関西万博で来場者の移動に使われた車いすを自社でメンテナンス・再生し、香川県庁に4台寄贈すると発表しました。同社の「香川・ぬくもりのリレー」の第3弾で、これまでに県内の施設にも車いすを寄贈しています。

寄贈の概要(出典:株式会社スワニー 2026年9月25日発表)
項目 内容
製品 SWANY mini(品番804)
台数 4台
仕様 走行幅が市販品より約6cmコンパクト、折り畳み時は市販品の約1/2の体積、ノーパンクタイヤ
寄贈先 香川県庁
寄贈式 9月29日(火)9:30、香川県庁

現場にどう効いてくるか

大型イベントのために揃えた福祉用具は、終わったあとの行き先が決まっていないことが多いものです。今回は、使った車いすを整備して地元の公共施設に回すところまでを一つの流れにしています。地域のイベントで車いすやスロープを借りたり買ったりする法人は、終わったあとにどこへ回すかを最初の計画に入れておく、というのは真似しやすい部分です。

走行幅が約6cm狭いというのは、古い庁舎や事業所の廊下、エレベーターで効いてくる数字です。来訪者向けの貸出用車いすを置く側は、機種を選ぶときに建物の一番狭い通路の幅を先に測っておくと失敗が少ないと思います。

10月31日締切④ボランティア団体に1件30万円まで、キリン福祉財団の助成は10月31日消印有効

何が出たのか

公益財団法人キリン福祉財団は、「令和9年度 キリン・地域のちから応援事業」の応募を9月9日から受け付けています。全国社会福祉協議会の助成情報ページでも案内されています。地域の障害児・者、高齢者、子どもなどの福祉の向上に関わるボランティア活動を行う団体が対象で、活動の例として居場所づくり、講演会・講習会、交流、ネットワークづくり、学習支援、防災、災害復興が挙げられています。

募集の概要(出典:キリン福祉財団「令和9年度 キリン・地域のちから応援事業」募集ページ)
項目 内容
名称 令和9年度 キリン・地域のちから応援事業
主催 公益財団法人キリン福祉財団
事業の実施期間 令和9年4月1日〜令和10年3月31日
形式 申込は郵送のみ(メール・FAXは不可)。申込書はPDF・Excel・テキストで配布
対象 日常的に参画するメンバーが4名以上の団体。連絡責任者は満18歳以上(2027年4月1日現在)。法人格の有無・活動年数は問わない
助成額 1件上限30万円、総額4,500万円、単年度助成
対象経費 旅費交通費、備品費、消耗品費、制作費、通信費、会場費、謝金(外部講師など)
対象外の経費(例) 団体メンバーの人件費、事務所の家賃・光熱費、汎用機材の購入、設備工事費など
申込期限 令和8年10月31日(土)当日消印有効
結果の通知 令和9年3月下旬までに文書で連絡
申込先 https://foundation.kirinholdings.com/subsidy/r9/index.html

現場にどう効いてくるか

対象は「ボランティア活動」で、メンバーの人件費や事務所の家賃は出ません。なので、事業所の本業の経費に充てる助成ではなく、家族会や当事者の会、地域の居場所づくりのグループ、防災の勉強会など、事業所のまわりで動いている任意の集まりが使う前提で読むのがよさそうです。法人格が要らず、4名から申し込めるのは、小さなグループには大きい条件だと思います。

予算は、外部講師の謝金、会場費、チラシの制作費、消耗品を積み上げる形になります。結果が出るのは来年3月下旬までで、活動は4月からなので、年度をまたいだ計画を今のうちに一度書いてみる、という使い方ができます。

今日のまとめ

①と②は、行政が中身を確かめに来る前に、書類と記録の置き場所を整えておいてほしいという話でした。①は届出と前払金の保全契約、②は犯罪事実確認記録の保存先とアクセス権です。どちらも、事業者が「うちは大丈夫」と思っている部分ほど、外から見ると確かめようがありません。③と④は、使い終わった物やお金を地域の次の活動にどう回すか、という話で、規模は小さくても手順は他の地域や法人でも使えます。

次に見ておきたい日程です。

  • 2026年9月29日(火)9:30……香川県庁で車いすの寄贈式
  • 2026年10月頃……有料老人ホームにおける望ましいサービス提供のあり方に関する検討会の第10回(案)
  • 2026年10月31日(土)……キリン・地域のちから応援事業の応募締切(当日消印有効。ここは決まっています)
  • 2026年12月25日……こども性暴力防止法の施行(ここは決まっています)
  • 令和8年度中……有料老人ホームのフォローアップ調査(令和8年6月30日時点)を実施予定
  • 2027年3月下旬まで……キリン・地域のちから応援事業の結果通知

参考にした一次情報

今日の4件はいずれも公表済み・受付中の内容です。①の資料で触れられている有料老人ホームの登録制は検討会で基準の案が議論されている段階で、施行日は政令で定められます。②の対象要件と④の申込書式は、それぞれのページで最新の記載をご確認ください。最終的な取り扱いは公表資料でご確認ください。

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

ABOUT ME
室長:ユイン
室長:ユイン
介護福祉士・保育士・サビ菅

福祉の専門知識 × 現場10年 × 4児パパ。
机上の空論ではない情報を発信しています。

グループホーム・放課後等デイサービスの施設長・管理者を20代から経験。現在も現場の最前線に立ちながら、4人の子どもを育てる6人家族の父として、福祉と子育ての両方をリアルな目線で書いています。

  • 支援歴10年以上、管理職は20代後半から GH施設長 / 放課後等デイ管理者
  • 実務者研修・強度行動障害研修の講師資格あり 研修講師として登壇経験多数
  • 4人の子どもを育てる現役の福祉職パパ 6人家族 / 子育て × 仕事の両立を実践中
資格
  • 介護福祉士
  • 保育士
  • サービス管理責任者
  • 3級ファイナンシャル・プランニング技能士
  • 実務者研修教員講習会修了
  • 強度行動障害支援者養成研修(基礎・実践)
  • 防火管理者(甲種)
記事URLをコピーしました