【2026年9月20日の福祉ニュース】障害福祉報酬改定検討チーム24日開催など4件
日曜日は、審議会も省庁の報道発表もお休みです。そこで今日は目線を変えて、来週から今月末にかけて福祉の現場に関わりそうな4件を先に並べておきます。24日には障害福祉の報酬改定に関わる会合が開かれ、月末には助成金の申請期限、来月上旬には別の助成金の公募締切が来ます。制度の話とお金の話が交ざりますが、行き着く先はどれも「事業所として何をいつまでにやるか」です。
| ニュース | いちばん大事な一行 | いまの段階 |
|---|---|---|
| ①報酬改定検討チーム 第63回 |
9月24日、訪問系サービスの見直し方針を議論 | 検討中 (変わり得る) |
| ②業務改善助成金 | 東京・埼玉等は9月30日必着で申請期限 | 申込受付中 |
| ③手話言語の 国際デー |
埼玉県内、75箇所でブルーライトアップ | 9月23日実施 |
| ④SOMPO福祉財団 NPO基盤強化助成 |
東日本地区対象、1団体70万円上限 | 10月9日締切 |
確定した日程は②③④です。①は24日に出る資料の中身次第で、論点の重み付けが変わり得ます。申請・応募系の②④は、締切を過ぎると使えません。
①検討中障害福祉報酬改定検討チーム第63回、9月24日に訪問系サービスを議論
何が出たのか
厚生労働省は、障害福祉サービス等報酬改定検討チームの第63回会合を2026年9月24日10:00〜12:00に開催します。議題は「令和9年度障害福祉報酬改定に向けて(訪問系サービス)」など。重度訪問介護・同行援護・行動援護といった訪問系サービスの人手不足対応や、報酬体系・加算の見直し方針が扱われる見込みです。改定の施行は2027年4月を予定しています。
9月17日の社会保障審議会障害者部会(第159回)で示された報酬改定の4論点(前回記事で整理)のうち、「持続可能なサービス提供体制の確保」の各論にあたる回です。
現場にどう効いてくるか
訪問系サービスを運営している事業所は、24日の会合後に公開される資料に目を通しておきたいところです。人手不足への対応が議題に明記されているため、加算の算定要件や人員配置の考え方に踏み込んだ議論になる可能性があります。個人的には、同行援護・行動援護のように専門性が問われるサービスほど、研修要件の扱いが焦点になりやすいと見ています。
②確定業務改善助成金、最低賃金発効前の申請期限が地域ごとに迫る
何が出たのか
厚生労働省の「令和8年度業務改善助成金」は、事業場内最低賃金を引き上げたうえで設備投資や生産性向上に取り組む中小企業・社会福祉施設等を対象にした助成金です。申請期間は2026年9月1日〜申請事業場の都道府県における地域別最低賃金の発効日の前日、または同年11月30日のいずれか早い日まで。東京労働局は東京都内の期限を令和8年9月30日(水)必着と案内しています。
| 引き上げる人数 | 助成上限額 |
|---|---|
| 1人 | 最大50万円 |
| 2〜3人 | 最大100万円 |
| 4〜9人 | 最大200万円 |
| 10人以上(特例事業者) | 拡大区分あり(最大600万円) |
助成率は引き上げ前の事業場内最低賃金の水準によって変わります。対象経費は機械設備の導入やコンサルティング費など。具体的な助成率・対象経費の詳細は、厚生労働省の制度ページでご確認ください。
現場にどう効いてくるか
10月の地域別最低賃金改定を控え、発効日前日が申請期限になる仕組みです。東京都・埼玉県など発効が早い地域は9月30日が期限。自分の事業所がある都道府県の発効日を先に確認しないと、間に合わないまま期限を過ぎてしまいます。福祉の現場は最低賃金の引き上げが賃上げ原資にそのまま直結するので、申請するかどうかは今週中に決めておいた方がよさそうです。
③確定手話言語の国際デーに合わせ、埼玉県内75箇所でブルーライトアップ
何が出たのか
9月23日は「手話言語の国際デー」、9月21日〜27日は「国際ろう者週間」です。全日本ろうあ連盟の呼びかけで、全国の公共施設やランドマークを青色に染めるブルーライトアップが行われます。埼玉県は9月14日〜30日の期間中、県内75箇所で実施すると発表しました。昨年度の46箇所から拡大しています。
現場にどう効いてくるか
埼玉県は「手話あいさつ100%運動」として手話の普及啓発を進めており、今回の拡大もその一環です。事業所として何か特別な対応が要る話ではありませんが、近くの点灯施設や実施日程は県の発表ページで確認できます。利用者・家族との会話のきっかけに使える程度の話題として押さえておくとよさそうです。
④確定SOMPO福祉財団、NPO基盤強化資金助成を10月9日まで公募
何が出たのか
公益財団法人SOMPO福祉財団が、東日本地区の特定非営利活動法人・社会福祉法人を対象に「組織および事業活動の強化資金助成」を公募しています。組織の基盤強化や、新規事業・既存事業の拡充に必要な資金を助成する制度です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | 公益財団法人SOMPO福祉財団 |
| 募集期間 | 2026年9月1日(火)〜10月9日(金)17時 |
| 形式 | 電子申請システム(Graain)によるWeb申請 |
| 対象地域 | 東日本地区(北海道・東北・関東・甲信越・北陸・東海の24都道府県) |
| 対象団体 | 特定非営利活動法人・社会福祉法人(電子申請システムを利用できる団体) |
| 助成金額 | 1団体70万円上限(総額1,000万円) |
| 申込期限 | 2026年10月9日(金)17時(送信完了) |
| 申込先 | SOMPO福祉財団ウェブサイト内 電子申請システム(Graain) |
現場にどう効いてくるか
対象は東日本地区の法人限定ですが、人件費は助成金額の30%まで使えるため、新しい取り組みを始めたいのに人手にかける予算がない、という団体には使いやすい枠です。選考では「地域や他の団体に波及するモデルになるか」「行政・企業などと連携しているか」が見られます。申請には推薦者コメント(地域の社会福祉協議会や行政担当課など)が必須なので、依頼する時間を見込んで早めに動いた方がよさそうです。
今日のまとめ
4件を横に並べると、9月23日から10月9日までの3週間弱に日程が集中しています。制度の検討(①)と、締切のある申請・公募(②④)、啓発イベント(③)が同じ時期に重なる格好です。とくに②④は締切を過ぎると使えなくなるお金の話なので、今週のうちに該当するかどうかだけでも確認しておくと、月末に慌てずに済みます。
- 9月23日(水・祝)……手話言語の国際デー。埼玉県内75箇所でブルーライトアップ
- 9月24日(木)……障害福祉サービス等報酬改定検討チーム第63回(訪問系サービスが議題)
- 9月30日(水)必着……業務改善助成金の申請期限(東京都・埼玉県等、発効日前日)
- 10月9日(金)17時……SOMPO福祉財団「組織および事業活動の強化資金助成」申込締切
①は検討中の内容です。24日の会合後に公開される資料で、議論の方向性を確認します。
参考にした一次情報
- 障害福祉サービス等報酬改定検討チーム(開催案内)|厚生労働省
- 令和8年度 業務改善助成金について|厚生労働省
- 業務改善助成金のご案内|東京労働局
- 手話言語の国際デー/手話の日 ライトアップ・イベント予定一覧|全日本ろうあ連盟
- 手話言語の国際デーに合わせたブルーライトアップの実施について|埼玉県
- 組織および事業活動の強化資金助成 募集要項|公益財団法人SOMPO福祉財団
※①は検討段階の内容です。資料にも、今後の議論で変わり得ると明記されています。②④の助成金は、申請要件や必要書類を主催者の公式ページで必ずご確認のうえお申し込みください。


