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福祉ニュース
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【2026年10月7日の福祉ニュース】障害者の文化芸術、第3期計画は令和10年3月公表の案など4件

福祉ニュース 2026年10月7日 障害者の文化芸術、第3期計画へなど4件
ユイン
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きょう10月7日、厚生労働省で障害者文化芸術活動推進有識者会議(第11回)が開かれ、次の基本計画(第3期)の策定スケジュール案と、第2期計画の指標がどこまで進んだかの資料が出ました。日曜の記事で日程と議題だけ紹介していた会議です。

あわせて、同じ日に公表された生活保護の被保護者調査(令和8年7月分概数)、10月9日まで東京ビッグサイトで開かれている国際福祉機器展「H.C.R.2026」、東京都千代田区が10月14日から開く「CHIYODAアートプログラム」展を取り上げます。行き着く先は、事業所で続けている創作や発表の活動を、どう記録して外に見せるかです。

📅 2026年10月7日(水)🏛 障害者文化芸術活動推進有識者会議(第11回)
今日の4件を、30秒で
ニュース いちばん大事な一行 いまの段階
①国際福祉機器展 H.C.R.2026 海外44社を含む382社が出展。リアル展は10月9日(金)まで、入場無料・事前登録制。Web展は11月13日まで 開催中
(10月9日まで)
②障害者の文化芸術の有識者会議 第3期基本計画は令和10年3月公表のスケジュール案。福祉施設で「発表」に取り組む割合は27.9%(5年前より9.3ポイント減) 検討中
(スケジュールは案)
③被保護者調査(7月分) 被保護実人員は1,969,655人。高齢者世帯が55.2%、障害者・傷病者世帯は前年同月より4,157世帯増 公表済み
(概数)
④千代田区 CHIYODAアートプログラム展 認知症の人の社会参加を研究するプログラムの作品展。10月14日(水)〜20日(火)、明治大学中央図書館ギャラリー、入場無料 10月14日開幕

決まっているのは①④の日程と、③の調査結果(概数)です。②の第3期計画の日程は会議に示された「案」で、計画の中身はこれから関係団体へのヒアリングを経て検討されます。

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①10月9日まで国際福祉機器展H.C.R.2026が開幕、382社が出展。Web展は11月13日まで

何が出たのか

全国社会福祉協議会と保健福祉広報協会が主催する「H.C.R.2026 第53回国際福祉機器展&フォーラム」が、10月7日(水)に東京ビッグサイトで始まりました。主催者の案内では、海外企業44社を含む382社が出展し、移動・食事・排泄・入浴・コミュニケーションなど、暮らしを支える福祉機器や介護テクノロジーが並びます。

開催概要(主催者ページの表記どおり)
名称 H.C.R.2026 第53回国際福祉機器展&フォーラム
主催 全国社会福祉協議会、保健福祉広報協会
日時 リアル展:2026年10月7日(水)〜9日(金)10:00〜17:00(9日(金)のみ16:00まで)
Web展:2026年9月1日(火)〜11月13日(金)
形式 会場(東京ビッグサイト 東展示ホール1・2・3・7・8)/Web展
対象 どなたでも(介護・支援をする家族、障害のある人・シニア、福祉の仕事に携わる人、学生など)
定員・費用 入場無料。リアル展・Web展とも入場登録が必要(事前登録制。当日登録も可能だが、混雑が予想されるため事前登録を推奨)
申込期限 リアル展は会期中(10月9日(金)まで)。国際シンポジウム(10月8日(木)11:00〜16:00)は別途事前登録・参加費(資料代)1,000円
申込先 H.C.R.入場登録ページ

出典:国際福祉機器展(H.C.R.)公式サイト「開催概要」「入場登録」「国際シンポジウム」(2026年10月7日確認)

10月8日の国際シンポジウムのテーマは「参加を保障する社会システムへ 障害児・者支援の国際的再設計の潮流」で、ドイツやデンマークの講師が登壇し、日英の同時通訳が付きます。会場では、テクノロジー×ケア展、排泄ケア情報プラザ、防災展、福祉用具相談などの企画も並行して開かれています。

現場にどう効いてくるか

東京まで行けない事業所にとって大きいのは、Web展が11月13日まで開いていることです。入場登録をすれば、会期後も出展社や製品を調べられます。介護ロボットや見守り機器の導入を考えている事業所なら、補助金の申請前に候補の機種を並べて比べる材料になります。

会場に行ける人は、管理者よりも、実際に移乗や排泄の介助をしている職員が見たほうが元が取れる展示だと思います。福祉用具は、カタログの数字より、持ったときの重さや操作の手順で現場に合うかが決まるからです。リアル展は10月9日(金)の16時で終わるので、行くなら明日か明後日です。

②検討中障害者の文化芸術、第3期計画は令和10年3月公表の案。福祉施設の「発表」は27.9%に

何が出たのか

厚生労働省は10月7日(水)、障害者文化芸術活動推進有識者会議の第11回を開きました。議題は、第3期基本計画の策定スケジュール、第2期基本計画の指標の進捗、関係団体へのヒアリング調査の3つです。いまの第2期計画は令和5〜9年度が期間で、その次の計画づくりが始まった形です。

第3期基本計画の策定スケジュール(案)
時期 何をするか
令和8年10月〜11月 関係団体へのヒアリング調査(文化芸術団体18団体、障害者団体・支援者団体等21団体を予定)
令和9年2月 第12回有識者会議。第2期計画の現状と課題、第3期の方向性の整理
令和9年7月 第13回有識者会議。第3期の骨子案
令和9年10月 第14回有識者会議。第3期の計画案
令和9年12月 パブリックコメント
令和10年2月〜3月 関係省庁協議(2月)を経て公表(3月)

出典:第11回障害者文化芸術活動推進有識者会議(令和8年10月7日)資料1・資料3

資料2-1には、第2期計画の目標ごとの指標が並んでいます。福祉の現場に関係する数字を抜き出すと、次のとおりです。

第2期計画の指標の進み具合(福祉施設と障害者に関するもの)
指標 数字
文化芸術を鑑賞した障害者の割合 2018年 42.6% → 2020年 26.4% → 2024年 50.6%
鑑賞以外の文化芸術活動をした障害者の割合 2018年 16.3% → 2020年 11.2% → 2024年 15.2%
文化芸術活動に取り組む障害者福祉施設の割合 2020年度 44.2% → 2025年度 43.9%
取り組む施設のうち、活動の中身(2025年度) 創造 79.8%(+0.8ポイント)、外部機関との連携・協力 56.1%、鑑賞 33.8%(+1.6)、交流 28.0%(+7.0)、発表 27.9%(−9.3)、販売等 24.5%(+5.1)。かっこ内は2020年度調査との差
障害者文化芸術推進法・基本計画を知っている割合 障害者福祉施設:法律43.8%・計画21.8%(2025年度)
障害者:法律16.9%・計画15.4%(2025年度)
障害者芸術文化活動支援センター 2023年度 43都道府県 → 2025年度 47都道府県
計画等を作っている市町村(政令市・中核市以外) 2022年度 87自治体(5.3%)→ 2025年度 173自治体(10.4%)

出典:第11回障害者文化芸術活動推進有識者会議(令和8年10月7日)資料2-1。元の調査は文化庁「障害者の文化芸術活動の実施状況調査」、厚生労働省「全国の障害者福祉施設における障害者による文化芸術活動の実態把握に資する調査研究」(令和7年度)など

現場にどう効いてくるか

一番気になったのは、活動に取り組む福祉施設のうち「発表」をしている割合が27.9%で、5年前より9.3ポイント下がっている点です。作ること(79.8%)は続いているのに、外に見せる機会が減っています。資料には理由までは書かれていないので、ここは推測しません。同じ表で販売等(+5.1ポイント)と交流(+7.0ポイント)は増えているので、どの形で外とつながっているかは施設によってかなり違うのだと思います。

もう一つは、障害者福祉施設で基本計画を知っている割合が21.8%にとどまることです。47都道府県すべてに障害者芸術文化活動支援センターができているので、作品展の場所探しや著作権の相談先は、まず地元のセンターに当たるのが近道です。昨日の記事で取り上げた飯田市の作品展のように、社協や市と組んで発表の場を続けている地域もあります。ヒアリングは10月から11月に行われるので、第3期で何が足されるかは来年2月の第12回で見えてくるはずです。

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③公表済み被保護者調査の7月分、1,969,655人。障害者・傷病者世帯は前年より4,157世帯増える

何が出たのか

厚生労働省社会・援護局保護課は10月7日、生活保護の被保護者調査(令和8年7月分概数)を公表しました。被保護実人員は1,969,655人で前年同月より20,438人(1.0%)減り、被保護実世帯数は1,644,102世帯で3,516世帯(0.2%)減っています。一方で、保護の申請件数は25,236件で、前年同月より151件(0.6%)増えました。

世帯類型別の世帯数(令和8年7月分概数・保護停止中を含まない)
世帯類型 世帯数 構成割合 前年同月との差
高齢者世帯 903,116 55.2% −1,612(−0.2%)
 うち単身世帯 844,423 51.6% +801(+0.1%)
障害者・傷病者世帯 418,114 25.6% +4,157(+1.0%)
その他の世帯 259,162 15.8% −1,939(−0.7%)
母子世帯 54,892 3.4% −3,806(−6.5%)
総数 1,635,284 100% −3,200(−0.2%)

出典:厚生労働省「生活保護の被保護者調査(令和8年7月分概数)の結果を公表します」(令和8年10月7日)。保護率(人口百人対)は1.60%、保護開始世帯数は20,170世帯(前年同月比−522世帯、−2.5%)

現場にどう効いてくるか

総数は減っているのに、世帯類型の中で前年より増えているのは、障害者・傷病者世帯(+4,157世帯)と高齢者の単身世帯(+801世帯)の2つだけです。生活保護を受けながら障害福祉サービスや介護サービスを使う人は、事業所にとって珍しくありません。利用者負担の上限が0円になる区分の人が多い事業所では、受給者証の更新や収入状況の変化を、ケースワーカーと早めに共有しておくと手戻りが減ります。

母子世帯は前年より3,806世帯(6.5%)減っていて、減り方が一番大きい類型です。昨日の記事で書いた生活保護基準部会(第62回)では、母子加算の検証方法や名称の見直しが議論されています。加算の見直しを読むときには、対象となる世帯がいまどのくらいいるのかを、この調査の数字と並べておくと見通しがつきやすいと思います。

④10月14日開幕千代田区「CHIYODAアートプログラム」展、10月14日〜20日に明治大学で

何が出たのか

東京都千代田区は10月7日、「CHIYODAアートプログラム」展の開催を発表しました。区は、認知症の人の自己表現や社会参加を促し、尊厳や生きがいを支えるための参加型アートプログラムの研究・開発に、東京都健康長寿医療センター、九段坂病院と三者共同で取り組んでいます。今回は、その研究事業に参加した人たちが制作した作品を展示します。

開催概要(千代田区の発表どおり)
名称 「CHIYODAアートプログラム」展
主催 千代田区、東京都健康長寿医療センター、九段坂病院(協力:明治大学図書館)
日時 令和8年10月14日(水)〜10月20日(火)午前10時〜午後4時(最終日は午後2時まで)
会場 明治大学中央図書館ギャラリー(千代田区神田駿河台1-1)
費用 無料

出典:千代田区 プレスリリース「〜認知症とともにより良く生きる地域社会を目指して〜『CHIYODAアートプログラム』展を開催」(令和8年10月7日配信)

現場にどう効いてくるか

真似できるのは組み方です。区(行政)・研究機関・地域の病院が一緒に研究事業として進め、発表の会場は地元の大学図書館が協力しています。介護事業所やデイサービスで創作活動をしているところは、作品を外に出す場を自前で探しがちですが、地域の大学や図書館に声をかけるという順番もあり得ます。②で見た「発表」の割合が下がっている話と並べると、場所を誰が用意するのかが、続けられるかどうかの分かれ目になっているように感じます。

今日のまとめ

4件を並べると、どれも「作ったもの・集めたものを、どう見せるか」の話でした。①は福祉機器を382社が一か所に並べる場で、②は国の計画の中で福祉施設の「発表」が27.9%まで下がっていること。③は生活保護の数字を世帯類型ごとに出したもので、総数が減る中で障害者・傷病者世帯が増えていることが見えます。④は、認知症の人の作品を行政・病院・大学で見せる一例です。②は来年2月の第12回で第3期の方向性が出るので、「発表」の数字に手当てが入るかを追っていきます。

次に見ておきたい日程

  • 2026年10月8日(木)11:00〜16:00……H.C.R.2026 国際シンポジウム(事前登録・参加費1,000円)(ここは決まっています)
  • 2026年10月9日(金)16:00……H.C.R.2026 リアル展の最終日(ここは決まっています)
  • 2026年10月13日(火)14:00〜16:00……第23回成年後見制度利用促進専門家会議(ここは決まっています)
  • 2026年10月14日(水)〜20日(火)……「CHIYODAアートプログラム」展(ここは決まっています)
  • 2026年10月〜11月……障害者の文化芸術に関する関係団体ヒアリング
  • 2026年11月13日(金)……H.C.R.Web2026(Web展)の最終日(ここは決まっています)
  • 2027年2月……第12回障害者文化芸術活動推進有識者会議(スケジュール案)

参考にした一次情報

②の第3期基本計画の策定スケジュールは有識者会議に示された「案」で、資料にも今後の議論で変わり得る形で書かれています。③は概数です。最終的な取り扱いは公表資料でご確認ください。

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室長:ユイン
室長:ユイン
介護福祉士・保育士・サビ管
福祉の現場 × 4児の父親
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グループホーム・放課後等デイサービスでの支援・管理経験をもとに、福祉の制度や働き方、子育てに役立つ情報を発信しています。
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20代後半から、グループホームの施設長・放課後等デイサービスの管理者を経験。
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現場で働きながら4人の子どもを育て、仕事と子育ての両立に向き合っています。
資格・研修
介護福祉士保育士サービス管理責任者
3級ファイナンシャル・プランニング技能士実務者研修教員講習会 修了強度行動障害支援者養成研修(基礎・実践)防火管理者(甲種)
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